■ あなたの絆ストーリー 

皆様からご投稿いただいた、あなたの「絆」ストーリーを掲載していきます!

あなたの「絆」ストーリーを聞かせて下さい!

「絆」とは、離れないようにつなぎとめるための綱(つな)が語源です。
それで、人と人との離れ難いつながり、結びつきを意味するようになりました。

親や兄弟など、家族間の「絆」は解りやすいのですが、
「絆」って、やはり目に見えないだけに、
時に、無くしてしまうまで「絆」があったことが解らなかったり、
とても脆(もろ)いものだったり、
どこまで信頼していいのか解らなかったり…
しますよね。

だからこそ、あなたの「絆」のストーリーを聞かせて下さい。
みんなの大切な「絆」が、無くして気付くなんてことにならないように、
今ある「絆」を大切にするために…。


投稿はこちらからお願いいたします。
※投稿された内容は匿名でこちらに掲載させていただくことがございます。

■ 1枚の写真 ■ mai様からのご投稿

私の手元に1枚の写真があります。
その写真は今から24年前に撮影された写真です。
そこには、小学生の女の子二人が公園でシートを広げてお弁当を
食べている姿が写っています。

この写真は私と親友のYちゃんの子どものころの写真です。
数年前に偶然この写真を二人で見つけた時にある約束をしました。

「数年後に二人とも子どもができたら、この写真の公園で同じシチュエーションで写真を撮ろう!」

という約束です。
あれから、数年・・・
お互いに結婚はしましたが、まだ子どもはいません。
お互いに忙しく年に1回会えるか会えないかというような状況ですが
会えばこの約束の話をします。

何年先になるかわかりませんが、この約束が果たされたあと
自分の子ども達も、私とYちゃんのように十数年先も親友でいられるような
仲になってくれるといいなと思っています。

1枚の写真が、子どもから孫へと絆がどんどん繋がっていってくれることを
願いつつこの話を投稿させていただきます。

■ 思い出のマグカップ ■ 美和子様からのご投稿

先日、部屋の掃除をしていたらあるお店のノベルティのマグカップがでてきました。
数年前に私が貰ってきたものかなと思っていたら、それは主人のものでした。

その頃は私も主人も全く赤の他人で、顔も名前も知らないような時でした。
でも、このマグカップは1日だけの限定で配られたものであの日あの場所にいた
ほんの数十名しか持っていないものでした。

恥ずかしいですが、ちょっとロマンティックにいうと、あの時にぐるぐると
長い運命の糸がつながって、何年もかけてお互いに手繰り寄せたのかもしれません。(笑)


結婚して数年たった今頃、初めての出会いの記念になる品がでてきて、新鮮な気持ちになりました。
このカップでこれから、夫婦でおいしいコーヒーでも飲んでより絆を深めたいと思います。

主人にいうのはちょっと、恥ずかしいのでこちらに投稿してみました。

■ 絆を感じた瞬間 ■ A様からのご投稿

もう、20年も前のこと。

いまは洒落た世田谷の三軒茶屋は、当時は昭和の匂いぷんぷんの下町でした。
そこに、何故か突然、フランスのクレープ屋が出来たんです。
クレープって、原宿で女子の食べ物だと思っていた僕は、甘いものが大好きな彼女を連れて行きました。
そこは、今に思うと、フランスそのもののバーでした。
そこのクレープは、そば粉を使った、「おとな」のクレープ!しかもオーナーはフランス人で、ウエイターもウエイトレスも
フランス人で、びっくりしたのを覚えています。
「なぜ、三軒茶屋にフランス?」
その取り合わせがユニークで、しかもフランス好きの彼女はお気に召したようで、何度か通いました。

ウエイターで働いていたDは自分と年も近く、向こうはイケメンのフランス人で、そいつの前での彼女の態度の変貌を
見るにつけ、気にいらない奴だ!と思っていました。

ある時、彼女とそこで待ち合わせていたのですが、なかなか来ないので、先に飲み物を頼もうと思いDを呼びました。
僕に呼ばれて、にこにこ微笑みながらこちらにやって来たD君に、僕はただ一言、「ビールください」と告げたんです。
そしたら、Dは露骨に嫌な顔をして、妙にはっきりした日本語で「かしこまりました!」といって、サーカスのピエロが
するみたいな、手をぐるぐるしてお辞儀をしたんです。

自分も若かったし露骨な嫌味だと思い、そもそも気にいらないのも手伝って「なんか問題でもあるんすか?」と聞きました。
「ない」とD。
「いや、感じ悪いんだけど」と僕。
そうしたら、「友だちだと思っていたけど、ちがうとわかったから…」と言って、それから二度と微笑みませんでした。

その後、時は立ち、彼女とも別れて、それから色々あって、僕はフランスへ引っ越すこととなり、パリの17区に住んでいました。

自分が使う地下鉄の出口のまん前にカフェがあったんです。パリのカフェって、道に椅子を出して、みんな道端に座ってコーヒーを飲んでるんですが、ある日、そこに座っていたのは、なんと、Dでした!
例の事件後も何度かクレープ屋には行ったのですが、特別話すこともなく、そのうちにDは辞めて居なくなってしまったので、それが5~6年振りでした。

ところが、なんというんだろう…。
一目見て、すぐに、お互いのことがわかったんです!
絶対にその瞬間のことは忘れません。

面白かったのは、考えたらものすごい偶然で、ものすごくびっくりしたのに、一方で、なんだか、出会うべくして、出会った…みたいな、驚いたのに、どっかで驚かなかったんです。

「絆」ってこんなものかもしれないと、その時も思ったように覚えています。

このサイトに来る人の中に、この気持ちが、なんとなくわかってもらえる人がいるんじゃないかなと思い、投稿します…。

ちなみにDとは、その日以来、いまだに友だちです。たぶん、これからも、生涯の親友と思います。