にとって、2011年は絆に始まり、絆に終わったような年でした。

年の漢字にも、「絆」という文字が選ばれ、2011年は東日本大震災の影響で絆の文字が大々的に取り上げられる結果となりました。

かし、私にとっての絆はそんな大げさな言葉ではなく、ハワイのアロハスピリットのような、自分を囲む人々に絆を感じて、認識して、大切にしてほしいと思っていたのです。そして、本当に大切なものは目には見えずとも、こころの中に生き続けていくことを信じる勇気を持ってほしいと思います。

べての物事は表裏一体、すべて悪いこともありませんし、すべて良いことばかりもありません。悲しいことがあっても、幸せの喜びが大きくなるすぎません。また、突然の大きな幸せはありません。
小さな幸せが積み重なって大きな幸せになるのです。

から、私は小さな幸せが大好きです。

年、「絆~ママへのラブソング~」がNHKの「あさイチ」という番組に特集されると、会社の電話がパンクしそうになるぐらい沢山のCDの注文をいただきました。

々、この話を講演でお話をさせていただいているのですが、それまで半年かけても、ほとんど売れていなかったCDが、突然売れ出した事も嬉しかったのですが、CDを買われる方が自分の為に買う方がほとんどいなかったことが、実に印象的でした。みなさん、ご自分の娘やお嫁さん、子育てに奮闘しているママさんの近隣の方、そして保育園や学校関係、民生委員の方など40歳から60歳ぐらいの方々でした。

してみなさん、このCDを注文なさる時に、購入する想いを語られました。

えば少しでも子育てのストレスを軽減させてあげたいとか、自分達にできる協力をなんでもいいからしたいという熱い想いが、受話器の向こうから伝わってくるのです。当然、電話も長くなってしまいますから、他の方をますますお待たせしてしまう結果になってしまうのですが、、、、。

の事は、ある種のカルチャーショックでした。善良な心を持った人々が、鈴なりになって天から降ってくる感じとでも表現したらよいのでしょうか。ほんと、凄かったです。

は日本人として生まれたことを、このように誇りに思えたことはありません。

して自分が何かをしていると声高に叫ぶ事なく、静々と自分の役割分担を担いながら、自分が人のために何かできる事に喜びを感じられる心豊かな方々が、こんなに沢山いらっしゃる事に心底感動しました。

の想いは、その後の講演活動を通して、たくさんの地方自治体の子育て支援室の方々、子育て支援をしている非営利団体や企業の方々とお目にかかれる機会を得て、ますます大きくなりました。実際、地道な活動を通してたくさんの絆精神をもった方々が、日本の社会を支えていることを目の当たりにして、私も素晴らしい方たちと同じ方向を見て、微力ながらお手伝いできることを本当に誇りに感じています。

震災以降、絆=寄付のような図式になってしまいましたが、このような地道な活動こそが正に絆であり、私の伝えたかった絆です。

にも切れてしまいそうな細い絆の糸でも、束ねれば大きく太く、社会を支える基本になるのです。
絆とは糸を紡いでいくことだと、正に感じた次第です。

れと同時に、私の作詞した「絆~ママへのラブソング~」が厚生労働省の推薦児童福祉文化財になったことで、自分の個人的な「絆」、母への想いや息子への想いが、万人が持つ、親子(仮にたとえ血はつながっていなくとも)間の共通した想いであることを確信いたしました。

うして『目には見えないけれど、大切なもの。人はみな絆の蕾を持って生まれてくる…』という、私の著書「絆」となったのです。

て、私の講演では、必ず「人生脚本の書き方」についてお話しして来ました。

日本大震災のあの凄惨な状況は、たとえ直接的なかかわりがなくとも、言葉を失い、報道を見る度に、何度、涙を流したか知れません。
それは、日本人のみならず、世界中の方がそうでしたことでしょう。

の渦中にいらっしゃる方が、みなさん一様に、またやり直せばいい。物はまた作ればいい。大切な人を失ったのは自分だけではない、自分のこころの中に永遠に生きている…とおっしゃいます。

れを聴いて、私たちは人々の美しいこころに、悲しみにも似た深い感動を覚え、さらには、そんな被災者方のお言葉が、どれだけ自分の人生への励みになったことか測り知れません。

こに「人生脚本の書き方」の最高のお手本があると思います。

北のおばあさんが台風12号の日本上陸を聞いた時、「なんてぇ年だい。今年は!!」とインタビューに答えていました。
全く同感です!!

れでも、明日は必ずやって来るのです。
自分の今日一日を、悲しく不幸なストーリーにしたまま終わってはいけません。今日は悲しくても、明日は幸せな日が必ず来る事をイメージするのです。

く失敗したり、悲しかったときに反省すると言いますね。でも、反省は成功したり、楽しかったときこそするものです。
そして、自分が望む自分、生活をイメージする事によって、自分の人生を一つの映画に見立て、自分の書いた脚本を自分で監督し、イメージどおりの自分の人生を作っていく、これが正に「人生脚本の書き方」です。

も、「人生脚本の書き方」には一つの決め事があります。
それは、自分自身に嘘をつかない事です。
本当の自分を理解しないで、無理をすると自分がそのプレッシャーに押しつぶされたり、周りの人に迷惑をかけたりするからです。

れでは、渡辺流「人生脚本の書き方」によりますと、勿論2012年は明るくてよい年になります!
絆の年と呼ばれた2011年に、目には見えないけれど確かに感じたご自身の絆が、絶えて枯れてしまわぬように、
2012年には、是非とも、絆を紡いで、育んでください!

~あ、ここまで書くのに遅筆な私は3日もかかってしまいました…。

れもよく講演でお話をするのですが、もし直接皆さんとお目にかかっていればノンバーバル(非言語的)コミュニケーションを駆使して、5分間でお伝えできるのにと…。

後に、「チーム絆」の抱負を申し上げます。

たちも2012年は新たに生まれた絆を紡いでいく年にしたいと思っております。

れはまだ正式には発表できないのですが、「チーム絆」にニューメンバーを迎えます。
そのニューメンバーの活動を軸にして、新しい「絆の世界」をみなさまにお届けしようと考えております。

ームページを発信の場としてお伝えして参りますので、その折には、どうぞ、どうぞみなさまの温かい応援をお願い申し上げます。

2012年がどうぞみな様にとって、よい年になられますように、こころよりお祈りいたします。

2011年 年の瀬に

渡辺照子