花爛漫という言葉そのもの、都内の桜が満開になった2012年4月7日
ジャストさんのバースデー・コンサートに行きました。

しい桜の季節に、そしてジャストさんの誕生日に、
「絆~ママへのラブソング~ver.2」の初お披露目を老母二人に聴かせてあげたいと思ったからです。
二人合わせて180歳、健康状態もあり、ジャストさんの歌を生で聴けるチャンスもなかなかないので、
思い切って2人を連れて駆けつけました。

車場からわずか数分のところに会場があるのに、
なんと20分もかかってしまいしました。お陰で、開演時間に間に合いませんでした。
ジャストさん、ごめんなさい!!

母たちの歩みを少しイライラして待ちながら、ふと、幼い頃
母がこんな風にして微笑みながら私を待っていてくれた事を思い出しました。
人は子供から大人になって、また子供に戻って旅立っていくのでしょう。

週、韓国を訪れた折、ジャストさんの韓国家庭料理のお店を経営なさっていらっしゃるお母様とお目にかかりました。
とても控えめな、優しい声でお話をなさる方でした。
お料理がお得意で、みんなが美味しいと食べてくれる事が嬉しいと、恥ずかしそうな表情で仰っていました。
写真を撮ることになり、ジャストさんとお母様にポーズをしていただいた時、お母様が突然ジャストさんの手をしっかり握り、
ジャストさんがその肩を強く抱いた様子は、正に親子の絆そのものでした。
韓国には兵役があり、国を守る為に息子が命を落とすケースもあるだけに、
命に対する意識や表現も私たちとは違いますが、子を思う母の気持ちはどこでも同じです。
最後に私も入ることになり、お母様の隣に立つと、今度は私の手を強く握っていらっしゃいました。

その手の暖かさと強さに、全ての想いが込められていて、本当に言葉なんて必要ありません。
私もお母様もただただ頷き合うだけでした。

んな経緯もあり、今週は私が母達に、ジャストさんの歌う
「絆~ママへのラブソング~ver.2」を聴いて欲しかったのです。
年老いた母たちは不自由な体で、それでも嬉しそうに同道してくれました。
後、何回こんなに綺麗な桜の花を見せてあげられるのだろうか、
あと何回桜の花降る季節の中で笑い合えるのだろうか、、、、。


ャストさんのコンサートは年代を超えて、聴きごたえのあるものでした。
ちょっと耳の遠い母たちも、瞬きもせずにジャストさんの歌声に陶酔していました。
そして、終盤になった時ジャストさんが突然に
「すみません!!順番を間違えてアンコールの曲を歌ってしまいました。」

どうやら、最後の曲「絆~ママへのラブソング~ver.2」を飛ばしてしまったみたいです。
これには、会場中大爆笑!!

ジャストさんらしい率直さで説明すると、大慌てでバックヤードに入り、打ち合わせを終えると、もう何事もなかったかのように「絆~ママへのラブソング~ver.2」歌いだしました。
ですから、タイトルも曲の説明もなく歌ったのですが、なんと心地よい旋律でしょう。
どんどん引き込まれてしまいました。

楽のチカラってすごいものです。
聞き終わった母たちの瞳は、涙に潤んでいました。
ジャストさんも歌い終わった後、感極まったように目頭をぬぐっていたのが、印象的でした。
わたしは、こんな桜満開の日に、ちょっと親孝行が出来たと、しみじみとした気持ちと、JUSTさんのこころのこもった「絆~ママへのラブソング~ver.2」に感動してわたしの心も熱くなりました。

コンサートが終わって会場も明るくなった後で、母たちに「どうだった?」と聞くと、JUSTさんは素敵!!だの、歌が上手いだの、ノリのいい曲がとっても良かった!など、まるでお年頃の女性みたい!さっきまで潤んでいた瞳は、興奮した少女のような煌めきに変わっていました。


、私達は新しい本の制作に追われています。
5月病とか木の芽時などという、春先の不安定な気持ちを克服する術を書いています。
しかし、母達を見ていると、本当に強い、現実を受け止める精神的な強さを持っています。
「なかなか、うまい按配にお迎えが来なくって、、。」
「ほんとうにねぇ、うふっ!」
まるで、隣人が訪ねてこないかのような明るさで、この世を去るときの会話しています。

こんな人達に私が何を言っても太刀打ちできません。
人生とはなんと公平なものでしょう!
若いときは若いなりの好さが、年老いたらそれなりの好さがあるものだと、年を重ねるのも楽しみになりました!!

桜満開の嬉しき日に

チーム絆代表 渡辺照子