みなさんのこころは健康ですか?



◎こころの健康食品があったら・・・?



最近は、周りを見渡すと、健康に関するものが、生活の中に溢れています。
雑誌やTV番組での健康に関する特集は、毎日のように目に触れますし、86歳の母宛には、健康食品のダイレクトメールや売り込みの電話が頻繁に入ります。
今や100円ショップにさえ、健康食品が置いてある時代なのです。

そもそも、健康食品は、医薬品とは違い、薬事効果を具体的に謳ってはいけないことになっています。
しかし、ただ漠然と身体によさそうだからという理由では、人は健康食品を買うことはないでしょう。
実際には、健康食品には
・身体の機能をよりよく発揮できるもの
・生活習慣病などの、気になる将来の疾患の予防になると思われるもの
・実際になんらかの疾患の症状の改善が期待できると思われるもの
・美容に関するもの、長寿に関するもの
などのカテゴリーに分けられるのではないでしょうか。

では、その中に、こころの健康に関するものがあるでしょうか?
仕事でミスをしたとき、飲む健康食品、失恋したときに飲む健康食品、ストレスがたまった時に飲む健康食品・・・そんなものは、あまり聞いたことがありませんね。
あれば、売れるかもしれません。でも、そんなものが効くかどうかと尋ねると、懐疑的な答えをする人の方が多いのではないでしょうか?

何故でしょう?


◎健康食品は実はこころに効いている

今やほとんどの方が、もともと薬効のはっきりしていない健康食品を摂っているにもかかわらず、なぜ、こころの健康食品には否定的なのでしょう?
それは、こころの健康ということに対して、形や実体がなく、健康と不健康との境目が、目に見えないと思っている人が大半だからだと思います。


私に言わせると、特に86歳の母が様々な健康食品を飲んでいるのを見て感じるのは、
身体の○○に良いと言いながらも、実は、こころの健康をも満たしているように感じます。
「ただの気休めかも知れないけど・・・」と言いつつ、雑誌や新聞の健康記事をしっかり切り抜き、TVの健康番組をメモしてまた新しい健康食品を買っている姿は、この「ただの気休め」のためにやっているように見えてきます。
つまり、実際に身体的な効果があるかどうかは、医学的には解りませんが少なくとも、こころの平穏のためにはなっているということです。
それで、私は、批判がましいことは言わずに、好きなようにさせています。



◎一番のこころの健康法は・・・

財団法人職業技能振興会が認定するケアストレスカウンセラー(心理カウンセラー)は、公式テキストが日本能率協会からも発売され、受験者がどんどん増えています。
教材つくりから、業務に携わっている私たちチーム絆にとっては、大変うれしいことです。
これは、「こころの健康って何だろう・・・?」と思い始めた方が増えていることに他ならないでしょう。

こころの健康とは、先ずは、こころって何だろう、こころって何をしているんだろういう、こころのしくみが理解できて、初めて、何がこころの健康で、いまのこころは健康かどうかが、解るのです。
いよいよ、こころの健康状態が悪化して、日常生活が困難になり、仕方なくお医者さん(精神科)に行くようではおなかが痛いのを我慢して、本来なら薬で済んだところを、腹膜炎にまで悪化して、手術・入院が避けられなくなるのと同じです。
こころだろうが、身体だろうが、不健康を放っておくと、結局は、よりつらく、より長い闘病生活を送る結果になってしまいます。

そうならないためには、やはり、知識としてこころの健康を理解することが一番のこころの健康法だと思います。
ほとんどの人は、心臓が何をするものか解っているけど、こころが何をするものかが解っていません。
心臓は血を送るポンプですね。こころは気を送るポンプです。
そんな難しいことではありません。
この際、健康食品を摂るときに、ふと、こころの健康はだいじょうかしら・・・?と、考えてみて下さい!



上級ケアストレスカウンセラー
久保敦司