60周年=還暦 そして生まれ変わりREBORN(再生)

 弊社も設立以来60週年を迎えた。
柳のように細々と、時代や風に流されながら生き抜いてきた。
後ろを振り返ると、たくさんのスッタフが陰に日向に私達を支えてくれていた。
 私の敬愛する相田みつを先生ですら、「たった一人でもいい」と言われていた信頼できる友が私達には沢山いる。なんて、私達は幸せ者なんだろう。
いつも忙しく生きてきた私は、優しい言葉や丁寧な指導などきっと皆無だったに違いない。
それでも、文句を言うどころか必ず私の立場に立って支え続けてくれスタッフに、感謝の気持ちを伝えたいと思った。

Celebration!

 11月のある土曜日、ディズニーシーのホテルでささやかな会を開いた。

 園内が一望できる小さな会場で、居間のこたつに集って食べる夕飯というコンセプトの元に、みんなが普段着で集まり、同窓会のノリで当初からワイワイと会が始まった。
 挨拶も乾杯の音頭もそこそこに、まるでいつもの夕食のように食事が始まった。不思議な事にかなり以前に退職をした人も、まるでズ~ッと一緒にいたかのように何の違和感も無くテーブルに座っている。同じ釜の飯を食べた者の強みと言うか、絆の深さと言うべきか。
 途中で、プロのマジシャンが各テーブルを廻ってマジックを見せてくれたのだが、老若男女悲鳴に近い声を上げて大はしゃぎ。マジシャンにかなり厳しい突込みをみせていた。
 足利から参加した満94歳のハツエ叔母さんは、ミラコスタホテルに滞在なさり「まるで外国に来たみたい!!」とたいそうご満悦だった。

還暦

 今まで、創業何年とか自分の年齢など後ろを振り返ることなど、ほとんど無かった。
たまたま決算書を作成していて60期と言うタイトルを見た時、こんなに長い年月が過ぎ去ったのかと初めて時の移ろいの速さを実感した。人間でいえば還暦だ。
 そして、改めて自分の足元を見た時、無数の幸せな思い出が煌くように散らばっていた。その小さな幸せを拾い集めると、自分の生き様が良いとか悪いとかではなくよく解る。人生を振り返える余裕というか節目が、還暦とか人生の収穫期と言われる由縁なのかもしれない。
年を取るのも悪くない。
 こうして自分の人生に充実感を感じられるのも、会社を経営して今回招待できなかった方たちを含め沢山の仲間と絆を持てたからだと、心底痛感している。

リボーンREBORN(再生)

 これを機会に、弊社も再び生まれ変わって「リボーンREBORN」、既存に囚われることなく自由に新しいプロジェクトにチャレンジしていこうと思う。そして、これからも細々とこの社会の一員として存在しつづけていきたい。
それにしても「感謝」と言う言葉には言い尽くせない深い想いが溢れ出す。
 集まってくれたみんなの笑顔を思い返すたびに、今でも胸が熱くなる。

チーム絆 代表  渡辺 照子